宮島に北大路魯山人美術館
3月7日開館、器など数百点展示
宮島「北大路魯山人」美術館
宮島「北大路魯山人」美術館が3月7日、廿日市市宮島町60ー1にオープンする。平皿や茶わんなど器を中心に書や絵画など、所蔵約800点のうち数百点を常設展示。同氏の作品展示では国内最大規模になる見込み。近年海外からの評価が高まっているほか、富裕層や料理人などのファンは根強く、全国から来場を見込む。
国内外から観光客が集まる宮島で、魯山人の魅力を広く発信する。宮島歴史民俗資料館向かいの民芸店跡の日本家屋を改修した。約330平方㍍。魯山人作品の鑑定で著名な黒田陶々菴氏が手掛けた書の看板も飾る。他の来館者の邪魔にならない範囲で撮影を可能とし、より身近に同氏の作品を感じてもらう。売店では魯山人の孫で陶芸家の北大路泰嗣氏の作品のほか、図録、タオルなどのグッズも扱う。
魯山人は明治から昭和初期に活躍した芸術家で、陶芸、漆芸、書、絵画、篆刻など幅広い分野に携わった。美食を求めるうちに、料理の美しさを最大限に生かせる器作りに励み、志野、織部、備前、信楽など多彩な技法を用いた陶芸作品を数多く残した。2019年は没後60年の記念展が各地で開催された。
開館時間は午前9時〜午後5時(入館は4時半まで)。入館料は大人1500円、学生800円。年中無休。電話0829ー78ー0885。ホームページhttps://www.rosanjinmuseum.jp/