【イクボス同盟】イクボスのススメ vol.2
~従業員の家族にも目配り 会社の知名度向上を実感~
◆◇◆ イクボス同盟ひろしまメンバー企業 | 有限会社GUTS ◆◇◆
職場で共に働く部下・スタッフの仕事と生活の両立を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる経営者・管理職のこと。部下や組織、自らを「育成」するボス=イクボス。
広島経済レポートで連載中の「イクボスのススメ」では、「イクボス同盟ひろしま」メンバー企業の経営者・管理職の皆さんの取り組みや活動をシリーズで紹介しています。
第2回は、自動車部品の設計請負などを行う有限会社GUTS 代表取締役の田㞍 浩氏にお話をお聞きしました。
従業員の家族にも目配り 会社の知名度向上を実感
- イクボス宣言のきっかけ 私自身が7児の父親でありながら「男性は金を稼ぐ、女性は家を守る」という昔ながらの価値観で過ごしてきたため、サラリーマン時代には育休という言葉自体を知らず、子育てのために仕事を休む必要性すら思い当たりませんでした。もちろん子育ての大変さは十分に理解していますが、第4子が生まれるまでは妻の出産などの家族の一大事でも仕事を優先し、妻に押しつけてばかり。私は〝イクメン〟になれませんでしたが、当社の従業員には同じ轍を踏んでほしくない。そして、ワークライフバランスをモノにしてもらいたい。私の家族にはできなかったからこそ、従業員の私生活を応援する〝イクボス〟になろうと考えたのがイクボス宣言のきっかけです。 - 具体的な取組 制度としては育休のほか、〝育じい休〟(孫の出生時)、子どもの看護で使える在宅勤務、子連れ出勤(本社勤務の事務職が対象)、毎月19日と毎週水曜日の定時退社、家族のプライベートな情報交換ができる場の提供(月1回)、PTA休暇などを取り入れています。一番重視しているのは 、従業員とその家族とのコミュニケーションです。酒まつりやボランティア活動などを通じて年に3回以上(コロナ前実績)、家族ぐるみで接点を持つようにしています。実際に顔を知っていると、何かあったときに互いに相談しやすいといったメリットがあります。家族も含めて全員に目が行き届いている状態でないとイクボスとは言えません。その点で、私がイクボスで居られる限界は家族含めて50人程度までだと感じています。 - 取組の成果 自動車部品の設計請負は、守秘義務の関係で詳細をホームページなどで発信することができません。何をやっている会社なのか実力も分かりづらいため、採用には苦労してきました。2014年頃からイクボスや健康経営、ボランティア活動などに取り組んだ結果、今では東広島エリアでイクボスのリーダーを務めさせていただき、会社の知名度がぐんぐん上がってきているのを実感しています。
「イクボス同盟ひろしま」とは… 県内有志の企業経営者等で構成され、同盟メンバーが各々の組織内で誰もが働きやすい環境づくりを進めるとともに、社会全体に「イクボス」の輪を広げていくことを目指し、活動を展開しています!
情報提供:広島県商工労働局 働き方改革推進・働く女性応援課 (082-513-3419)
イクボス同盟ひろしま公式サイトはこちら
広島経済レポート 2023年1月26日号掲載
会社概要
有限会社GUTS
所在地:〒739-0014 広島県東広島市西条昭和町12番9-101号
URL:http://guts-group.com/
業務内容:自動車部品の設計請負など
従業員数:10人