老舗安全靴メーカー
創業100周年海外展開へ

株式会社ノサックス

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欧米の安全基準をクリア


 「安全靴を世界標準に」をモットーに、建設現場や製造工場などに安全靴を提供するノサックス。2024年に創業100周年を迎える。
 広島市南区段原で「野口護謨製造所」として1924年に創業し、高度経済成長期に独自ブランドの革付きビニール作業靴「キングクラウン」を開発し成長。日本のものづくり現場や、建設現場を支えてきた。野口隆志常務は「創業以来100年、日中戦争、太平洋戦争、そして原爆の投下による工場の倒壊など、さまざまな苦難を乗り越え、たゆむことなく働く方のための靴をつくり続けてきました」と話す。同社の靴づくりの歴史は、そのまま日本の労働現場の歴史でもあった。 戦前はゴム長靴や地下足袋をつくり、戦後は高度成長を迎えて安全靴の製造を始めて、西日本最大級の安全靴メーカーとなった。


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 「私たちの安全靴は、これまでの歴史の中で、日本中のさまざまな現場を歩き、研究を重ねて作り上げてきたものばかりです。ひとくちに安全靴と言っても、それぞれの職場にそれぞれの特徴があります。頑強さと耐熱性が要求されるアスファルト舗装、 安全性を確保しつつ軽さと柔軟性が要求される高所作業用など、より安全で快適な安全靴を届けたい」
 現在は、東広島市に本社を構え、さらに業容の拡大を図る中で、営業部門を担う広島オフィスを広島市中区紙屋町に開設した。創業の地である広島市に拠点を構えることで、地元企業とのつながりを強化する。今後、組織の若返りも図り、さらなる成長を図る。
 同社製品の多くは日本と欧米の安全基準をクリア。国内最高の安全性能としてトヨタ自動車でも採用された。最近はSDGs関連商品として、ペットボトル再生素材を一部に使う安全靴「セーフティジョガー」(ベルギー・コルティナ社製)を扱い始めた。廃棄品などを付加価値の高い商品とする〝アップサイクル〟製品を扱うことで、環境や社会の持続性に関心の高い層への販路拡大を目指す。
「働く人たちの安全や環境への意識の高まりとともに、靴に求められる性能も高まっています。広島でモノづくりを追求し、海外への輸出を見据え発展していきたい」



会社概要

株式会社ノサックス
本  社:東広島市田口研究団地6-40
設  立:1951年1月(1924年5月)
資 本 金:3000万円
売 上 高:8億6400万円(2022年8月)
従業員数:17人
事業内容:安全靴の製造企画・販売、安全衛生保護具の販売
T E L:082-425-3241
U R L:https://www.nosacks.co.jp/
※2023年9月当時の情報です。