ティーエスアルフレッサ 売上最高1766億円
ティーエスアルフレッサ株式会社
アルフレッサHD傘下で医療総合商社のティーエスアルフレッサ(西区商工センター、高橋卓詩社長)はスペシャリティ医薬品の販売が伸長し、2025年3月期決算で前期比2%増の売上高1766億円を計上した。15年の設立以降で最高。純利益は同21%増の17億6000万円。
ジェネリック薬品の普及や薬価改定の頻繁化で利益確保が年々難しくなる中、希少疾患治療薬や再生医療製品といったスペシャリティ医薬品の取り扱いを増やしている。厳格な温度、在庫、セキュリティー管理が求められることから取り扱い薬局が少ない一方、販売単価が高いため収益化しやすいという。
7月31日には山口県周南市と「災害時における医薬品・衛生用品等の供給に関する協定書」を結んだ。平時は防災啓発事業や防災訓練に協力するほか、災害時に市からの要望を受けた場合は医薬品などの供給、ドローンによる現地調査、輸送を提供する。24年1月に山口県宇部市、25年1月に廿日市市と同様の協定を結ぶなど、自治体と連携して供給網を強めている。