社名変えて「つなげる」企業へ
印刷に限らず広く情報発信支援
株式会社ニシキコネクト(旧 株式会社ニシキプリント)
障害に関わらず働きやすい会社へ
2025年6月、創業以来58年にわたり使用してきた「ニシキプリント」から社名を変更。人や企業、地域、福祉など、あらゆるステークホルダーを「つなげる」企業への進化を目指し、決意を新たにした。
印刷に加え、ウェブサイト制作や電子書籍など、クライアントの情報発信を幅広く支援している。120以上の学校や行政などと継続して取引し、安定経営を続ける。情報発信で培ったデザイン力は、新商品開発・販売促進の独自企画「安芸ん堂」にも生かされ、折り鶴のアクセサリーやあぶらとり紙などを発売。SDGsやエシカル消費に着目した商品など、継続して開発している。
障害者支援体制を強化
創業者の「健常者も障害者も互いを意識することなく、一緒にいるのが当たり前な会社をつくる」という信念の下、障害者雇用や就労支援に注力。就労継続支援B型事業所1施設に加え、関連団体の(社)東広島自立支援センターあゆみで同A型事業所2施設を運営する。23年には厚生労働省から障害者雇用優良中小事業主認定(もにす認定)を受けた。
24年には、製版作業が不要で工程が簡略化されたデジタル印刷機を導入。障害の有無に関わらず印刷作業ができる体制を整えた。さらに、25年4月には入居者同士が支え合って生活するグループホーム「ライフサポートあおい」を東広島市に開所し、日常生活の自立支援まで領域を広げている。宮﨑真社長は、「興味があることには誰よりも集中し、独特な感性でデザインを表現できる人も多い。個々の能力を十分に発揮できるよう支援体制を整えたい」と語る。
次世代の中核人材育成
社員が長く活躍できる雇用環境の整備を進めた結果、世界的な働きがい調査機関GPTW社の「働きがい認定企業」や、県の働き方改革実践企業制度の働きがい認定企業などにも選ばれている。23年から15年ぶりに新卒採用を再開し、25年度は4人の新入社員を迎えた。入社後は印刷営業にとどまらず、若い感性を生かしてさまざまな情報発信の企画提案を担当してもらい、10年計画で次世代の中核を担う人材に育てている。
会社概要
株式会社ニシキコネクト
本 社:広島市西区商工センター7-5-33
設 立:1967年6月1日(創業)
資 本 金:5000万円
売 上 高:4億3910万円(2024年12月期)
従業員数:35人
事業内容:印刷·製本、電子書籍·ホームページ作成、ウェブ全般、障害者就労支援
T E L:082-277-6954
U R L:http://www.nishiki-c.co.jp
※2025年9月当時の情報です。