動画をリクエストする

旅行

旅行:
コロナの長期化影響し観光客が大幅減
マイクロツーリズムで県内観光促す

 長く続いたインバウンド需要も新型コロナで状況が一変した。広島市の外国人観光客は2019年に184万7000人と8年連続で増えていたが、20年は前年比89%減の20万7000人だった。
 空の玄関口・広島空港の国際線は20年度を通じて全便欠航となり、21年7月現在で再開のめどが立っていない。旅行会社は空前絶後の外部環境にさらされている。広島に拠点を置く近畿日本ツーリスト中国四国が21年度中にグループの地域会社との統合を予定するなど、再編を急ぐ。21年の東京五輪では改めて外国から日本へ注目が集まった。コロナ後のインバウンドのV字回復が期待される。
 20年の広島市の入込観光客全体は前年比40%減の854万9000人だった。このうち同72%減の9万2000人にとどまった修学旅行の代替として、自転車ツアーなどのミントは関西・首都圏の学校向けに、広島の街を巡るオンライン自転車ツアーを開いた。
 一方、マイクロツーリズムが注目され、たびまちゲート広島は県内の名所を巡るツアーが好調という。三密回避で近隣の山や海がにぎわい、1棟貸しの宿泊施設は家族利用などで高稼働が続く。