窓・壁工事、複層ガラス製造
建築物ガラス扱い量は中国地方首位
株式会社石﨑本店
本社屋新設、国家資格取得サポート
2022年1月に石﨑ホールディングスが発足し同年4月に石﨑HD100%出資で設立された。1918(大正7)年にガラス卸業として広島市で創業し、100年を超える業歴で、窓工事、壁工事、複層ガラス製造、建材販売などを手掛け、ビルや住宅などのガラスの取扱量は中国地方でトップを誇る。本社・本社工場のほか、福山、岩国、防府、島根、岡山に営業所を構える。
本社敷地内に、石﨑本店新本社と本社工場を新たに建設し、23年から稼働した。1階の工場では、住宅用のサッシ・高機能ガラスを組み合わせた窓の完成品ラインを設け、ビル向けサッシの完成品・半完成品組み立ても行い、隣接する既存工場から窓の組み立てラインも移管した。
「ガラス施工技能士」、「サッシ施工技能士」、「ALCパネル施工技能士」などの国家資格取得に向けた教育スペースも設けている。2階に石﨑本店の新事務所が入居した。
知識と提案力で信頼築く
窓工事は①ビルのガラス工事、②ビルのサッシ工事(金属製建具工事)、③住宅関連の窓工事、④一般客向け工事(戸建てやマンションのリフォーム)を行う。窓の枚数、デザイン、使用するガラスサッシの種類などで建物の印象は大きく変わり、視界や採光、耐久性など機能性を満たすことも不可欠。窓工事は全国大手・地域ゼネコン、工務店、設計事務所が手掛ける建築物のガラスやサッシの取り付けを行い、見積もり、施工のためのスタッフ・材料の手配、設計、現場工事の取り仕切りなどの業務に、長年培ってきた技術を生かした提案力と優秀な人材で取り組み、工期厳守で高い品質を提供し顧客との信頼関係を築いてきた。
壁工事はALCパネル、押出成形セメント板、スレート防音壁などの外壁材の工事を行っている。壁材は断熱や遮音、強度などの機能性と、外壁の材質やデザインの両立が求められ、設計段階での技術提案から工事用作図、施工までを一貫して行う。
ガラス加工・製造部門は1997年にウィンドウシステムを設立。複層ガラス製造、各種板ガラス切断・加工、ウィンドウフィルム施工などを行ってきた。より良いサービス提供のため、2018年に石﨑本店に吸収合併した。本社工場で、ガラスの素板を切断加工し、日本板硝子の基準に基づいたビル用、マンション・戸建て用の複層ガラスを生産。複層ガラスは断熱性能や遮熱性能が高く、冷暖房費を抑制できるなど環境に優しいと注目されている。建築ガラスの切断、複層ガラス製造は石﨑本店が県内唯一の生産拠点となっており、環境面でも地域に貢献している。
おりづるタワーなど施工
これまでの施工実績としては、16年オープンのおりづるタワーの大板ガラスは窓枠がないサッシュレス構造で施工。22年開業のヒルトンホテル広島は窓ガラス、内装ガラスすべてを担当。24年2月に開業したピースウイング広島のガラス工事、内壁・外壁のALCパネル・押出セメント板工事を行うなど、広島のランドマークの工事実績を積み重ねている。ガラス供給元の日本板硝子や地元協力会社とは、長期間強いパートナーシップを構築している。ゼネコンの戸田建設と協力会企業で、建築業の魅力発信や将来の担い手創出のため、宮島工業高校(廿日市市)建築科で、外壁・シール工事、内装工事、CAD設計などの出張実習授業を続けている。
会社概要
株式会社石﨑本店
本 社:広島市安芸区矢野新町1-2-15
設 立:2022年4月(創業1918年)
資 本 金:5000万円
売 上 高:67億7300万円(2024年3月期)
従業員数:170人
事業内容:ガラス・金属製建具・ALC・押出成形セメント板工事、板ガラスの加工・販売、土木建築材料・プラスティック・工業薬品の販売
T E L:082-820-1602
U R L:https://www.ishizakihonten.co.jp/
※2024年9月当時の情報です。