過去最高の売上119億円
関連会社トップに若手登用、権限委譲
みどりホールディングス
ビルメンテナンスの第一ビルサービスなど14社で構成する、みどりグループ(中区大手町5-3-12、杉川聡社長)は、2019年6月期決算で売上高が前年比11%増で過去最高の119億円となった。100億円超えは2年連続。中核のビルメンテナンスが順調なほか、豪雨災害の復興需要でビルの修繕が伸びた。今期はグループ会社の社長に若手を登用。各事業会社への権限委譲を進め、意思決定のスピードと競争力を上げる。売上高130億円を目指す。
中核の第一ビルサービスは管理戸数が約1680棟で、みどりHDが取得したオフィスビルのサブリース事業を始めたほか、他の管理会社からのリプレイス案件が増えて前年比7・2%増の売上高54億6440万円を計上。今期はビルの取得も計画し、57億1218万円を見込む。グループには、新規で18年12月に厨房機器などの山口調理機(山口県)、19年4月に温泉リゾート施設「風の国」(島根県江津市)、6月に日建工業(山口県)が加わったほか、8月には高齢者の人材採用支援でトレハン(広島市中区)を新設。今期もM&Aを計画し、拡大する。今後の成長に向けて、グループ会社に30代後半から40代の若手を社長に据え、将来にわたってグループの経営基盤を支える人材を育てる。新任社長は▽第一リアルティ=大塚泰造(35歳、10月1日予定)、▽ARCON=田中絋太郎(43歳、10月1日予定)、▽トレハン=山根浩(44歳、4月19日付、各敬称略)ら。
同社はここ数年、M&Aや新会社設立に積極的で、不動産関連事業のほか、観光事業部やシニア層の人材紹介業などの新規事業を軌道に乗せ、22年に売上高200億円を目指す。