20年1月で創立100周年 人と共に創る独自性を追求
CASE変革期、新型コロナの荒波渡る

マツダ株式会社

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 マツダは2020年1月に創立100周年を迎えた。丸本明社長は年頭会見や周年記念式典のあいさつで、「従業員と共に、これまでの感謝を胸に歴史に向き合い、次の100年に向けて決意を新たにしました。持続的な成長の実現には、これまで支えていただいた皆さまへの感謝を胸に、『人と共に創るマツダの独自性』を追求することが重要だと確信しています。原爆投下後も諦めずに挑戦し続けた広島の精神を引き継ぎ、今後も広島に根ざす企業として、事業を通じて社会と地域に貢献したい」と話した。

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 事業展開のキーワードは〝走る歓び〟や〝人間中心の開発哲学〟を根底とした、独自性の高い商品・技術の開発による〝価値訴求販売〟だ。2019年から「新世代商品」を相次ぎ投入。国内ではアクセラの後継車種で新世代商品第1弾の「マツダ3」、SUV(スポーツタイプ多目的車)「CXー30」を発売したほか、同社初の量産電気自動車「MXー30」も控える。パワートレインの革新も進めており、ガソリンと空気の混合気をピストンの圧縮で自己着火させる燃焼技術「圧縮着火」エンジンを世界で初めて実用化。欧州市場を中心に支持を広げている。同市場の20年3月単月の販売実績を見ると、対応車種の同エンジンは全体のうち40~50%の比率に達した。
 特に、多くの国で市場が拡大傾向のSUVに商機を見いだす。20年3月期のグローバル販売台数のうち、「クロスオーバーSUV」の構成比率が前年比3ポイント増の52%となり、初めて半数を超えた。12年から4倍以上となる。車種名に「C(クロスオーバーコンセプト)と「X(スポーツカー)」を組み合わせた「CX」を冠するほど、こだわりを持つ。また、パワートレインを多様化することで購入の選択肢を増やし、SUV市場の価格帯を押し広げる戦略を狙う。23年3月期をめどに、高単価が予想される直列6気筒エンジンなど搭載の「ラージ群」の発売を目指す。並行してブランディングを強化し、デミオをマツダ2、アテンザをマツダ6に改称するなど、ネーミングを統一した。
 100年に一度の変革期といわれるCASE(コネクティッド、自動運転、シェアリング、電動化)にも急ピッチで対応。電気自動車の量産を始めたほか、航続距離延長を目的とした小型発電機「レンジエクステンダー」の開発を進める。オートクルーズ(前方車の検知による自動追従)や各種の安全運転支援技術をはじめ、車載通信機で同社サーバーとデータ通信を行うことで24時間体制でカーライフを支援する「マツダコネクト」など、時代の変化に手を打っている。

米中貿易摩擦とコロナが打撃

 20年3月期連結決算は前年比3・8%減の売上高3兆4302億円、47%減の営業利益436億円、80・8%減の純利益121億円を計上。グローバル販売台数は前年比9・1%減の141万9355台だった。米中貿易摩擦の影響に加え、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外出自粛や各国販売店の一時休業が響いた。多く抱えていた在庫の解消へ、生産調整を実施。6月現在で市況が回復傾向をみせており、効率化やコスト削減、在庫の量と質の改善などで乗り切るとともに、コロナ収束後のトレンドを注視する方針。立て直しには、あくまでも商品力を根幹に据える。

会社概要

マツダ株式会社
本  社:安芸郡府中町新地3-1
設  立:1920年1月
資 本 金:2840億円
売 上 高:3兆4302億円(2020年3月期連結)
従業員数:5万479人(連結)
事業内容:乗用車・トラックの製造、販売など
T E L:082-282-1111
U R L:http://www.mazda.co.jp

※2020年8月当時の情報です。