管材と空調衛生工事、ホテル事業を柱に
尾道から全国へ活躍の舞台広げる

山陽工業株式会社

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 管材営業部と空調衛生工事部、ホテル事業部の3本柱で事業展開する。
 管材営業部は、地元造船業界の堅調を背景に、造船向けの配管材料が好調を維持している。空調衛生工事部は県東部でLIXIL(リクシル)製品の住設機器設備工事の有力業者となっているほか、給排水設備工事や空調配管工事を手掛ける。ホテル事業部は尾道市内で3つのホテルを運営し、国内外を問わず尾道に訪れる宿泊客の最大の受け皿になっている。

独自工法の採用で現地作業を大幅短縮

 中でも空調配管工事は、サブコンからの受注を通じて、名古屋・福岡などのドーム型スタジアムやビル、工場、病院など全国各地の大規模施設を施工。誰もが知る有名施設も含まれる。
 配管工事を支える技術・システムが、同社独自の「フューチャー工法」。現地で一から組み立てるのではなく自社工場の作業で、トラックに積載できる大きさまで配管をユニット化し、現地での作業時間の大幅短縮を実現した。リーマン・ショック以降は受注が低迷した時期もあるが、その間も工場設備の拡張に努めたことで、現在の受注増に対応できており「先見の明」が光る。
 「設計から材料確保、加工、施工まで自社で一気通貫に対応できるのが強み。材料確保の都合で納期が遅れる心配もない」と髙橋宏明社長は説明する。

安心と快適を提供し信用超え信頼される会社に

 髙橋社長は3つの事業部を「枝」に例え「新たに4つ目の枝を伸ばすか、3つの枝から枝分かれして枝を伸ばすかして、木(会社)を大きくしたい。根(財務)はしっかりしているので、まだまだ力はある」と話す。
 一貫体制による迅速な配管工事の「安心」と、ホテルで楽しく過ごす「快適」を、水や空気のように当たり前に提供し、「信用」を越えて「信頼」される会社を理想とする。時代に先駆けた戦略とニーズに即応した事業にまい進する。「メジャー」になり、取引先には「メリット」を与え、「マネー」で社員の豊かな生活の実現を図る「3Mスピリット」でさらなる飛躍を目指す。

会社概要

山陽工業株式会社
本社:尾道市高須町904
設立:1955年
資本金:8800万円
売上高:81億円(2019年6月期)
従業員数:250人
事業内容:管材販売、空調・衛生工事の設計施工、ホテル業
T E L:0848-46-1212
U R L:http://www.sanyo-gr.co.jp

※2019年8月当時の情報です。