遊技店運営のプローバHD 3期連続増収の380億円

プローバホールディングス

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 アミューズメントやフィットネスなどの事業会社8社を束ねるプローバホールディングス(安佐南区相田)は、2025年8月期の連結売上高が前期比約4%増の380億5700万円となり、3期連続増収を達成した。主力の遊技店とゲームセンター事業が堅調に推移。不採算店整理などで収益力を高めた。今期は店舗改装など既存事業の営業投資を進め、売り上げ426億円を目指す。
 中核で遊技店運営のプローバはコロナ禍で落ち込んだ客足が回復を続け、25 年8月期売上高は3・2%増で4期連続増収の313億3100万円を計上した。今年8月に県内同業が経営する「マリーナサンライズ」(海田町)を吸収分割によって事業承継。パチンコ360台、スロット280台を備える大型店で空白エリアを埋め、計16店舗体制とした。今期は同店の売り上げが全体を押し上げるほか、集客力の向上へ、廿日市市阿品と東広島市黒瀬の2店でフロアレイアウトの変更や遊技機増設など大規模リニューアル工事も進める。ゲームセンター事業のプロバックスはクレーンゲームなどのプライズ(景品獲得)ゲームを主力に幅広い客層を取り込み、5期連続増収で過去最高となる売上高39億2200万円となった。来春には23拠点目となる大阪への出店を計画する。
 近年力を入れるフィットネス事業も堅調だ。ジム「Vace1」を展開するプローバウェルネスは南区の宇品店を閉めて6店としたが、価格改定などリブランディングで会員数はこの半年で10%増となった。豪州発祥のボクシングスタイルのジムを関東圏で営むUBXジャパンは、年内に2店増の9店とする方針。飲食、小売り、宿泊業の3社も店舗整理などで経営体質の強化を図っている。同HDは「経営資源の集中でキャッシュフローが大幅に改善している。今後も複数セグメントのバランスを整え、収益の安定成長を目指す」とする。

「広島経済レポート」2025年12月4日号掲載記事より