鷗州塾、5 -Daysが連携
情報提供等で高校入試を無償支援

県内の学習塾2社

 学習塾の鷗州塾を運営するAICエデュケーション(中区中町、桑原克己社長)と個別指導塾5-Daysの5コーポレーション(南区京橋町、田中良典社長)は、受験を控える中学3年生らの支援を目的に業務連携し、県高校入試に向けた無償サポートを始めた。本年度はコロナ禍による学校の授業進度の遅れなど例年と異なる状況にあり、両社の強みを生かし、生徒や保護者の不安解消を目指す。
 サイト「受験生応援ひろしま.net」(https://ouen-hiroshima.net)を開設した。両社の在籍生徒に関わらず、県内の全受験生が対象。2021年3月8、9日の県入試はコロナの状況次第で試験会場やルールなどの変更が発生する可能性があるとし、入試の最新情報や、各高校の情報を動画などで発信する。サイト内に両塾に直接相談できる窓口も設ける。入試当日には解答速報と解説をネット配信。ネットを活用して解説に対する質問も受ける。各科目の解説を鷗州塾が、個別の質問対応を5-Daysが担う。塾への信頼・安心感の獲得にもつなげる。来年度以降も取り組みを継続する方針という。
 AICは県内に鷗州塾とAIC鷗州開智学館を計29校、5コーポは5-Daysを56校展開。両社は競合関係にあるが、コロナ禍の受験生や保護者を支える思いが一致した。